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トウシルにじっちゃまの記事が上がっていました。
『2023年に期待できるラリー(上昇相場)の起点は今!』という刺激的な内容はともかく、私がなるほどと思ったのは、
QTによる引締めはフェデラルファンズ・レートを2%近く引き上げたのと同じ効果をもたらしているという研究もある
というところです。
利上げばかり気にかけていましたが、同時にQTも行われていることを忘れていた人が多かったかも。
2022年3月の8.96兆ドルから現在は8.58兆ドルまで保有額が下がっています。言い換えれば両者の差額、つまり3800億ドルの現金が市場から吸い上げられたことを意味します。
これはフェデラルファンズ・レートの利上げと同様の、金融引締め効果をもたらします。QTによる引締めはフェデラルファンズ・レートを2%近く引き上げたのと同じ効果をもたらしているという研究もあります。
すると現在の実効政策金利は3.75~4.00%ではなく、実際には6.00%に近いと考えることもできるわけです。
・長短金利差がゼロどころかマイナスになっている
・それは景気後退(リセッション)の前兆
・FRBが引締めを手加減しはじめれば、当然株式はこれを好感
・消費者物価指数は、ようやく反落しはじめている。今後意外なスピードで鎮静化へ向かう可能性がある
・来る12月14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、金利政策がハト派に転じるのは間違いないと思うので、その前までに株式をしっかり仕込んでおかないと「バスに乗り遅れる」リスクがある
⇒2023年に期待できるラリー(上昇相場)の起点は今だと思う
これからは、新興国、フロンティアマーケットが買い、とYOUTUBE界隈でも賑やかになっていますが、じっちゃままの記事でも最後に次のように触れられていました。
新興国、フロンティアマーケットなどが2023年は逆に妙味
次に為替ですが2022年はドルが大きく買われた年でした。その理由はFRBがどんどん利上げし、米国の高金利が諸外国より有利に見えたからです。
2023年は上で述べたように利上げが一巡するわけですから金利差の拡大は期待薄です。すると一本調子でのドル高というのは想定しにくいです。
地域でいえばウクライナでの戦争の影響をもろに受けた欧州や米国における利上げに対して脆い新興国、フロンティアマーケットなどが2023年は逆に妙味だと考えます。
私もオルカンと8資産均等を通じて、新興国にも当然投資しているわけですが、これらに採用されている「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」では、中国の比率が高く、妙味となるかは微妙です。
中国にかわる「第二の工場」になり得る地域と、エネルギーと食料自給率が高い地域が注目されています。
確かに、短期のチャートを見ると、VTI(赤線)も霞みますが、長期で見ると、結局こうなりますからね・・・
インド以外はまだまだ時間がかかりそうです。
私は眺めているだけにしておきます。
たぶん…
まぁちょっと…
悪い癖が出ませんようにwww