債券を中心に国内ETFに投資をしています。
チリも積もれば…少々マニアックですが、貸株サービス(保有している株を証券会社に貸出すことで、相応分の金利が受け取れるサービス)を利用し、コストを少しでも安くする方法です。
貸出中は所有権が証券会社となり配当金や株主優待が受けとれないため、それを避けるため下記のような設定があります。
以下、楽天証券の場合
①金利優先
権利確定日も貸株を継続し貸株金利を取得します。権利確定日(1日分)の貸株金利が通常の5倍になります。配当金は、配当金相当額としてお客様の預り金に入金されます。株主優待は受け取ることができません。
②株主優待優先
株主優待の権利確定日に、自動的にお客様の口座へ株式を返却し、株主優待の権利を取得します。株主優待情報がない場合は、配当金が配当金相当額としてお客様の預り金に入金されます。
③株主優待・予想有配優先
株主優待や配当金の権利確定日に、自動的にお客様の口座へ株式を返却し、株主優待や配当金の権利を取得します。
私は③の「株主優待・予想有配優先」を利用し、しっかり配当金も受け取っています。
貸株中の売買も通常通りできます。
ただし、(私は保有していませんが)株主優待株の場合は②③の設定でも注意が必要です。
貸株の注意点
・①の配当金相当額の場合→税区分が雑所得
・証券会社の倒産の場合株が返ってこない場合あり
・NISA枠は対象外
・権利確定月の他に基準日が設定されている場合や決算日以外でも臨時株主総会などで株主を確定し、株主名簿として登録した場合、その株主データを長期保有の株主条件として含む場合など、株式返却に対応できない場合あり
楽天証券の場合は、一つの株で設定すると自動的にすべての国内株に設定されてしまいますので、株主優待株を除く場合は個別に設定しなおす必要があります。
信託報酬と相殺する
信託報酬と相殺してコストダウンと考えてもいいですし、分配金と合算して利回りアップと考えてもいいですね。
私の場合、信託報酬と相殺するとこんな感じ。
銘柄コード | 銘柄名 | 貸株金利 | 信託報酬(税込) | 相殺後 |
---|---|---|---|---|
1540 | 純金上場信託 | 0.10% | 0.440% | 0.340% |
1656 | IS米国債7-10ETF | 0.80% | 0.154% | -0.646% |
1659 | IS米国リートETF | 0.10% | 0.220% | 0.120% |
1678 | NFインド株 | 0.10% | 1.045% | 0.945% |
2621 | IS米国債20年ヘッジ | 0.10% | 0.154% | 0.054% |
なぜか「1656」の金利設定が0.80%と高く、信託報酬を0.646%上回っています。