Nowhere Man(50代から投資と健康と浦和レッズと)

_/_/_/ 定年間近の "Nowhere Man" 老後の準備、お金と健康と趣味の備忘録 _/_/_/

50代から投資 出口戦略を考える


ちょっと早いですが、リタイア後のお金の流れをシミュレーションしてみます。

定額か定率か?

出口戦略として有名な米国トリニティ大学の研究論文「Trinity Study(トリニティ・スタディ)」などから、30年後も資産を残す確率が高いのは、取崩し率3.5%~4%と言われます。

私の投資の勉強は両学長から始まりました

youtu.be


定額か定率かで言うと、
定額のほうがインカムが安定してよいのですが、暴落時に多くの口数を売却するという”逆ドルコスト平均法“になってしまいまい、その後の回復期に資産を思うように増やすことができず、成功確率が下がります。
逆に、定率の場合はインカムが安定しないということになりますので、暴落時はそれなりの節約をするか、キャッシュを多めに取り崩すかの選択が必要になります。

定額も考えてみる

インカムが安定する定額で、かつ資産も減りにくい方法はないか?
一時騒がれたこれ↓で資産してみると…


捕らぬ狸の・・・

マイポートフォリの想定運用成績年率3.5%、暴落時の暴落率の想定を-40%とし、皮算用をしてみます。
『不足額66万円≦マイポートフォリオ運用年率』となればいいので、単純計算66万÷3.5%=1886万、
暴落時1886万÷60%=3143万
となり、リタイアスタート時に約3200万準備できれば、なんとかいけそうです。
余裕をみて4000万準備できれば、1.65%~2.75%の取崩し率ですみ、暴落を含んでもそこそこ資産が持ちそうです。

(スタート時:66万÷4000万=1.65%、暴落時(-40%):66万÷2400万=2.75%の取り崩し)

出口戦略「キャッシュ前借法」FLOW

無リスク資産とリスク資産の比率を決めた後は、リスク資産はひとまず年末まで放置し、投資口座のキャッシュから毎月の不足額を生活資金口座に送ってしまう方法が簡単です。
①リタイアスタート時に運用口座内のリスク資産と無リスク資産の比率を決め、そのように設定(リバランス)する
②毎月5.5万円(不足額66万円÷12)を運用銀行口座から生活資金口座に定額自動振込設定(楽天銀行なら手数料無料)
③1年に一回年末に(もしくは大きく比率が崩れた時)、無リスク資産も含めてリバランスする
この方法なら、ひたすら年一のポートフォリオリバランスだけに気を遣えばよく、現役時代とやることが同じです。
毎月お金が振り込まれるのも給料みたいだし。

エクセルでこのような簡単な自動計算フォーマットを作ればリバランス計算も一瞬です(税金は考慮せず)

投信定期売却は今のところ微妙

楽天証券では

金額指定:指定した受取金額に相当する金額を毎月売却
定率指定:注文時の保有口数に対して、設定した割合に 相当する口数を毎月売却
期間指定:注文時の保有口数に対して、設定した最終受取年月までの売却回数で等分した口数を毎月売却

と、3通りの定期売却の方法がありますが、複数のファンドを保有している限り、結局手動リバランスが必要になります。
それならば、キャッシュから生活口座への定額振りこみを最初に設定してしまえば、あとは毎年一回のリバランスをするだけのこの「キャッシュ前借法」のほうが簡単です。

銀行は運用口座と生活資金口座に分ける

運用資金と生活資金は銀行を分けたほうが管理しやすく、無駄遣いも防げます。
生活資金用の銀行は、天災時等のネットダウンリスクに備え、実店舗のある都市銀行が安心です。

準備できる資産が少なければ、「定率」で慎ましくそれなりに暮らす。

ゆくゆくは、健康状態と相談しながらファンドをバランスファンド1本に絞る(もしくはオルカンとキャッシュ比率多め)などして、定期売却設定ですかね。

健康にも投資して少しでも健康寿命を延ばしたいですね。

カンさんの本でも、ファンドを1本に絞る方法を推奨しています。