50代から投資 出口戦略を考える
ちょっと早いですが、リタイア後のお金の流れをシミュレーションしてみます。
定額か定率か?
出口戦略として有名な米国トリニティ大学の研究論文「Trinity Study(トリニティ・スタディ)」などから、30年後も資産を残す確率が高いのは、取崩し率3.5%~4%と言われます。
定額も考えてみる
インカムが安定する定額で、かつ資産も減りにくい方法はないか?
一時騒がれたこれ↓で資産してみると…
捕らぬ狸の・・・
マイポートフォリの想定運用成績年率3.5%、暴落時の暴落率の想定を-40%とし、皮算用をしてみます。
『不足額66万円≦マイポートフォリオ運用年率』となればいいので、単純計算66万÷3.5%=1886万、
暴落時1886万÷60%=3143万
となり、リタイアスタート時に約3200万準備できれば、なんとかいけそうです。
余裕をみて4000万準備できれば、1.65%~2.75%の取崩し率ですみ、暴落を含んでもそこそこ資産が持ちそうです。
(スタート時:66万÷4000万=1.65%、暴落時(-40%):66万÷2400万=2.75%の取り崩し)
出口戦略「キャッシュ前借法」FLOW
無リスク資産とリスク資産の比率を決めた後は、リスク資産はひとまず年末まで放置し、投資口座のキャッシュから毎月の不足額を生活資金口座に送ってしまう方法が簡単です。
①リタイアスタート時に運用口座内のリスク資産と無リスク資産の比率を決め、そのように設定(リバランス)する
②毎月5.5万円(不足額66万円÷12)を運用銀行口座から生活資金口座に定額自動振込設定(楽天銀行なら手数料無料)
③1年に一回年末に(もしくは大きく比率が崩れた時)、無リスク資産も含めてリバランスする
この方法なら、ひたすら年一のポートフォリオリバランスだけに気を遣えばよく、現役時代とやることが同じです。
毎月お金が振り込まれるのも給料みたいだし。
エクセルでこのような簡単な自動計算フォーマットを作ればリバランス計算も一瞬です(税金は考慮せず)
投信定期売却は今のところ微妙
楽天証券では
金額指定:指定した受取金額に相当する金額を毎月売却
定率指定:注文時の保有口数に対して、設定した割合に 相当する口数を毎月売却
期間指定:注文時の保有口数に対して、設定した最終受取年月までの売却回数で等分した口数を毎月売却
と、3通りの定期売却の方法がありますが、複数のファンドを保有している限り、結局手動リバランスが必要になります。
それならば、キャッシュから生活口座への定額振りこみを最初に設定してしまえば、あとは毎年一回のリバランスをするだけのこの「キャッシュ前借法」のほうが簡単です。
「政府・日銀の市場介入 」 2022-10-22 50代から投資記録
Markets
米国10年も連続で4%を超えていますが、
今週はこのあたりのニュースが重なり、株価戻したと思ったら円暴騰。
www.bloomberg.co.jp
一時的なニュースはともかく、
高金利継続、株価長期低迷(低成長)を、50代から投資の私はしっかり想定しておく必要がありそうです。
5~10年の長期低迷となると、定年後数年それに耐えるキャッシュ確保はマスト。暴落時に投信を取崩すと、口数を大きく減らすことになり資産の寿命を縮めてしまいます。
運用は全世界投資のポートフォリオで淡々と積立しながら、債券とオルカンでのリバランスという、基本のキが運用成績をよくするための肝になってくると思いますので、(債券投資の苦戦が続きますが)しっかり債券にもポートフォリオどおり投資していきます。
My Portfolio
長期債やコモディティが苦戦中。今のところ、すなおにポートフォリオ上段部分の全世界投資(オルカン+8資産バランスで構成)だけで良かった・・・という結果になっています。
完全に余計なことをしているわけですが(;'∀')、今後もどんな天気になるかわかりませんので信じて続けていきます。
買い場だと思い2621(米国長期債)を買い増ししすぎたことで目標バランスが崩れ、想定よりポートフォリオ全体への影響が大きくなってしまっています。どこかでリバランスしたいところです。
まずは家計の把握と見直し
本格投資を始める前に家計の見直しをしっかり行ったので、このような状況でも落ち着いていることができます。
家計を把握することで無駄なものにお金を使わない体質になったのは大きいですね。
いつも勉強させていただいているマネーセンスカレッジのサイトで家計管理のスプレッドシートを無料入手できます。
国民年金、納付45年へ延長検討
こんなニュースに一瞬ネガティブな反応をしてしまいましたが…
国民年金、納付45年へ延長検討 受給水準の低下食い止め
政府は国民年金(基礎年金)の保険料納付期間を現行の20歳以上60歳未満の40年間から延長し、65歳までの45年間とする検討に入った。自営業者や、60歳以降は働かない元会社員らは負担が増す。企業の雇用延長などで65歳まで働く人は現在も保険料を払っており負担は変わらない。今後の高齢者急増と、社会保障制度の支え手である現役世代の減少を受け、受給水準の低下を少しでも食い止めるため財源を補うのが狙い。関係者への取材で15日、分かった。
最終更新:10/16(日) 19:31
共同通信
記事にもある通り、65歳まで働く場合は負担かわらず受給額が増えるというもので、悪い話じゃないようだ。
っていうか、「負担かわらず」って基礎年金部分は20歳~60歳のままだったら、本来なら61歳から保険料安くしろや!っていうことじゃないか。
全然知らなかった。61歳からその分安くなるものとずっと思ってた。
さらに、自分の場合は18歳から働いているから18、19歳の基礎年金部分も無駄払いだったのか…
(40年間で満額ではなく、20歳~60歳で40年間払って満額)
今頃知った私。リテラシーが低いわ ┐(´д`)┌ヤレヤレ
こちらで詳しく解説されています
「ふるさと納税第二弾」と2021-10-15 50代から投資記録
My Portfolio
今週も下がって上がって…空売り筋の利確による買戻しと分析されています。
淡々とブレずにインデックス積立投資。こういう時こそ余計なことをしないことですね。
(すでに散々余計なことをしていますが・・・)
私の投資方針
コア)インデックス全世界投資
基本のキ。分散・長期・積立。私のような50代から投資の場合は66歳以降の取崩しながらの運用も含めて微妙ですが長期と考えるしかありません。そのためにCASHもそれなりに準備しています。
「20年以上の積立で元本割れの確率が小さくなる。
30年以上の積立でインフレ負けする確率が小さくなる。」
75才で元本割れがなくなり、85才でインフレ負けしない、、、と言われても元も子もないのです。
(10年でダメならそれまでですwww)
好配当)モチベ枠。VYM中心
現状でも円建てではありますが一番安定しており、ささやかなる配当収入をもたらせてくれます(←あれ?日本語がおかしいかも)
レバレッジ)宝くじ枠
負けないこと・投げ出さないこと・逃げ出さないこと・信じぬくこと ダメになりそうな時・・・
※レバナスの投資額は5%以内がマイルール
ふるさと納税「生活必需品セクター」第二弾
トイレットペーパーが届きました。思ったよりコンパクトでした。
約3倍という触れ込みですが、果たして1年持つのか、記録しておきます。
ぎゅっときつく巻かれています(右が本品)
ふるさと納税 「生活必需品セクター」第一弾届く
NISA恒久化にむけてのFLOW
「いつからでも、いつまでも」
投資を開始した当初は積立NISAを利用していましたが、NISAの恒久化は以前から議論されていましたので、そのうち恒久化するだろうと楽観視して、今年から積立NISA→NISAに切り替えています。
現状ルール下での方針は、
今年と来年は株式中心(特定口座で債券などを積立て、全体でポートフォリオを考える)で、5年後勝ってても負けててもロールオーバー。10年で負けたらしかたないという計画。
2024年以降はロールオーバーができませんので、債券も含んだポートフォリオ運用を考えていました。
さて、何らかのルール改正は確実ですが、その中身は得意の骨抜きとなるのか。(首相肝入りですよね!)
「いつからでも・いつまでも」という理想的なものになれば、NISA口座は株式中心のままいけます。もし、自分の年間積立予算より枠が大きければ、迷わずポートフォリオ運用で良いわけですね。
散々2000万円問題で騒がれたんだから、枠もこのくらいでいいんじゃない。
個人的には、限度額についてはそこそこで良いですが、非課税枠内でリバランスできたり、売却しても非課税枠が減らないとなれば最高です。
新ルール開始までのFLOW
8月 | 税制改正の要望 | 各省庁から要望が財務省に提出される |
---|---|---|
12月 | 税制改正の大綱 | 提出された要望を審議。「大綱」が閣議に提出される 閣議決定後国会へ提出 |
2月 | 税制改正の法案 | 国会審議 |
4月~ | 税制改正の施行 | 新ルール運用開始 |
果報は寝て待て。来春には決着です。