
「働かないアリに意義がある」/ 長谷川英祐 著
「働かないアリに意義がある」という本を読みました。
以前からハチやアリの生態に興味がありまして、あっ、決して自分がリタイアして働かなくなったことの正当化のためにこの本を手に取ったのではありませんよ(笑)
7割のアリは休んでいる
アリのコロニーを観察すると、ある瞬間7割ほどの働きアリが「何もしていない」で休んでいるそうです。
数ヶ月継続して観察しても、おおよそ2割は「何もしていない」ということがわかっています。
つまり、全体の2割のアリはいつも忙しく働き、6割はぼちぼち働き、残り2割は働かない。
まだ現役で働いている時の話ですが、「2割の顧客が8割の売り上げを作っいる」というパレートの法則(80:20の法則)を使って、
顧客名簿全員にDMを出すのをやめ、上位高単価顧客に絞ってDMを出す、なんてことをやったことがあります。
普段働かない2割のアリは何のためにいる?
「働かない2割」のアリは、実は「コロニー全滅を防ぐためのバックアップ」として重要な役割を担っています。
主な理由は以下の通りです。
非常事態への備え: 働き者のアリが疲弊したり、外敵の攻撃や巣の破壊などのトラブルが起きたりした際、温存されていた「働かないアリ」が代わりに出動してコロニーを維持します。
長期的な存続: 全員が一斉に働くと、全員が同時に疲れてしまい、誰も働けない「空白の時間」が生まれてしまいます。
これを防ぐために、あえて働かないアリが存在することで、コロニーは長期間にわたって活動を継続できます。
仕事への反応(閾値): 個体ごとに「仕事が必要だと感じる基準(腰の重さ)」が異なり、基準が鈍いアリが結果的に「働かないアリ」になります。しかし、仕事が山積みになれば彼らも動き出します。
働き者が疲れて動けなくなると、仕事が放置されて「刺激」が強まります。すると、普段は腰が重かった「働かないアリ」の閾値を超え、彼らが交代要員として動き出すのです。
疲れて休んでいた働き者のアリが回復すると、再び仕事の刺激に対して敏感に反応するようになります。その結果、またすぐに働き始めます。
逆に、彼らがバリバリ働いて仕事が片付いてしまうと、刺激が弱まるため、腰の重い「働かないアリ」は再び「まだ自分がやるほどじゃないな」と判断して働かない状態に戻ります。
あえて「働かない(=反応が鈍い)アリ」を温存しておくことで、コロニー全体が全滅するリスクを回避しているのです。
さて、さて、ここからが本題。
「余力を残す戦略、バッファ」の重要性は、まさに資産運用の戦略と同じではないか!
アリの戦略を資産運用に重ねる
生物学的な「反応閾値」の概念は、投資における「リバランス・ルール」そのものと言えます。
普段働かない(利息を生まない)「現金」や、平時には地味な「金(ゴールド)」を、有事にのみ働き出す「控えのアリ」として配置。
(と言っても、今や金は地味なアセットではなくなりましたが)
株の暴落時には、いよいよ「現金バッファ」の登場。バーゲンゼールとなった株をせっせと買い向かいます。
やがて市場が回復し好況になれば、再びリバランスにより働きアリの「株」が復活し、働かないアリは「現金」に戻ります。
・株式 働きアリ
・金 有事の用心棒
・現金 暴落時に出動
暴落時に退場しないように
老後の生活が破綻しないように
資産を長持ちさせるために
「全ての答えは自然の中にある」
誰かが言ったような、言わないような・・・
- 価格: 935 円
- 楽天で詳細を見る

お読みいただきありがとうございました。
![]()
