Nowhere Man(50代から投資と健康と浦和レッズと)

_/_/_/ 定年間近の "Nowhere Man" 老後の準備、お金と健康と趣味の備忘録 _/_/_/

債券ETF投資考察(反省MEMO)

最近は、「オールカントリー1本とキャッシュでいい」と、初心者向けにアドバイスする人が多いですが、天邪鬼な私は債券を含んだポートフォリオ運用をしています。
債券投資の意義を再度考えてみますと(私の優先順位)、
1)株式と逆相関になることが多い債券を組み込み投資効率UPを狙う。インカムだけでなくキャピタルも期待
2)株価が下がった時の原資(リバランス)。キャッシュにしておくと、ポチポチ病を発症するため
3)値動きをマイルド(相殺)にすることでリタイア後取崩し期の安定したポートフォリオ

私が思うに、オルカン100%であろうが、60/40ポートフォリオであろうが、バランスファンドであろうが、初心者の認識としてはどれもリスク資産の塊ということに変わりありません。
リスクを許容したつもりでも、実は選好したというだけのことですから、
自分が投資しているリスク資産が暴落で半分になり、それが時に数年間回復しなかった場合、それなりのキャッシュがあろうとなかろと、本当にメンタル持ちますか? っていうことを想像しておきたいですね。
人それぞれ、家計管理や生活防衛資金の確保状況、目標額、年齢、知識、経験などの前提条件が違うわけだし、投資は感情でするものという側面も大きいので、頭のいい人の合理的な意見を鵜呑みにせず、自分に合った投資方法を追い求めたいです。

「ものごとはできるだけシンプルに。しかしシンプルすぎてもいけない」 by アインシュタイン

所詮、酔っ払いの千鳥足。どの辺を着地とするか「配分の妙」は、人それぞれ。故に、他人のポートフォリオを見るのが大好きな私。
次回、参考にした先人のポートフォリオ・コレクションを記事にしようかな・・・

ということで、前置きが長くなりましたが、

2022年の反省を踏まえて今後の債券投資方針考察

反省

・利上げ開始のタイミングで長期債をいったん売却すればよかった(レイダリオも散々言っていた)
・毎週金利をウォッチしていたにも関わらず、長期債の追加投資のタイミングを早まった
・そもそもタイミングを計る投資法は初心者には悪手だったか?(これを言うと元も子もないのですが…)

「あとから見れば」こうすればよかった3パターン

①乗り換え戦略

1)利上げ開始時に長期国債2621T(TLTの円建て版)を売却し、短期国債2620T(SHYの円建て版)にスイッチする


※2020年11月~2022年9月のチャート
青線:2620T。短期債のため利上げの影響を大きく受けず、逆に円安の恩恵が勝り上昇する
紫線:2621T。長期債という特徴から利上げの影響をもろに受け、さらにヘッジ有りのため円安の恩恵が得られずぐんぐん下落。さらにヘッジコスト分3%~5%分TLT(水色線)をアンダーパフォームの3重苦

2)利上げペースが落ち着きそうな段階(今でしょ!)で2620T⇒2621Tにスイッチする

②中期債1656T(IEFの円建て版)を持ち続ける


紫線:1656T 円安の恩恵を受けて序盤は上昇し安定感あり
水色線:IEF 利上げの影響を受け下落
中期債券も長期債同様に株式と逆相関の傾向あり。
↓債券を学ぶならこのチャンネルです↓
youtu.be

③無難にeMAXIS Slim先進国債券(2511T)でよかった


紫線:2511T 円安に助けられてしぶとく踏ん張っている
水色線:1656T

↓このチャートわかりやすい。2022年10月ごろがスイッチの分岐点です。


※ヘッジ有りの世界債券は2621Tと同様に2022年は散々でしたね。難しい…
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド

今回は急激な円安というイレギュラーなパターンだったため、円建てETFで無難に乗り切る方法があった、という考察です。
結局のところ、債券は金利、為替で変幻自在。乗りこなすのは難しいものですね。
為替は読めないので完全後付け検証ですが、利上げ、利下げは始まってからの後追いでも、この方法なら大やけどはせずにすみそうです。
東証債券ETFのラインナップを使っていろいろ試すのも面白い。
これからの局面、円高株安・利下げとなった場合、長期債(ヘッジの出番到来!)の上昇に大いに期待していますが、最終的には結局③にしてしまうかも、、、

(よく、先進国債金利平価説により国内債券のリターンと同じになると説明されますが、実際に10年以上投資ドルコスト平均法で積立ている方々の実績を見ると、投資信託の内部で配当金再投資によってしっかり利益が出ていて理屈通りになっていないようですからね)