Nowhere Man(50代から投資と健康と浦和レッズと)

_/_/_/ 定年間近の "Nowhere Man" 老後の準備、お金と健康と趣味の備忘録 _/_/_/

書評「定年前、しなくてもいい5つのこと」

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定年前、しなくてもいい5つのこと

を読んだのでMEMOしておきます。

(書評と言うより、個人的アウトプットになりますね。あしからず)

私は、まさにこの本の目次にあるようなことを「面倒だな」「できるかな」「でも努力しないと」…と、不安になっていたところでしたので、「しなくてもいい」と言われて、興味津々です。

まずは目次を確認すると(抜粋)

第一章 お金の心配、する必要ナシ!
 「年金2000万円問題」の嘘
第二章 サラリーマン脳は捨てよう!
 再雇用で働くのはおやめなさい
第3章 夫婦で旅行なんて行かなくてもいい
 男性目線のクサイテレビCM
第4章 地域コミュニティとは付き合わなくてもいい!
 地域コミュニティは伏魔殿
 困ったマウンテンおやじたち
第5章 趣味がなくても一向に平気
 時間をお金で買うのではなく、時間でお金を買う生活
第6章 でも、これだけはやっておこう
 介護不安に備える3つのこと
第7章 人生は60歳からが面白い
 家でゴロゴロしていて何が悪い

と、各章から自分が響いた言葉を拾ってみました。第1章~第5章がタイトルの「しなくていい5つ」となりますかね。

では、気になった項目を掘り下げてみます。

再雇用で働くのはおやめなさい

・再雇用は一見、楽に見えるけど、そもそもつまらない。責任と権限が縮小される、あるいは曖昧になる。役職から外れモチベーションの維持が大変
・そのようなモチベーションで再雇用で5年過ごしてから新しい世界にチャレンジするのは難しい。転職や起業を考えるなら60歳で現役を終えたタイミングが最も良い。
・在職中は「こんな評価はおかしい」と思っていても、いざ起業すれば?と言われても「ずっとサラリーマンで特別な技能がない」と自信喪失に陥る
・アウェイで戦ったことがない(男性は特に)
・定年後の仕事は不確実性というリスクはあるものの、仮にうまくいかなくても食べていけなくなる危険性リスクはない。失敗しても人を雇ったり借金をしていなければ問題ない。退職金や年金、蓄えでなんとかなるので好きなことにチャレンジ。(これまで仕事でリスクを取らなかったくせに、いきなり退職金で投資をして過大なリスクをとる人が多いという諫めも)

夫婦で旅行なんて行かなくてもいい

・定年後の夫婦のあり方については、夫婦で旅行に行ったり、共通の趣味を…といったステレオタイプのアドバイスが多い。「構ってやれなかったから罪滅ぼしに女房孝行を」と言われても、多くの妻から言わせると余計なお世話w 
・女性のほうがたいていは交友範囲が広い。
・必要なのは相手を尊重すること。長年一緒に暮らしてきたのだから以心伝心で伝わると思わないほうが良い。趣味にしてもそれぞれの趣味を楽しみ邪魔をしない。男性は「教えたい」という衝動に駆られるが、それ自体が相手にはストレス

地域コミュニティは伏魔殿

・地域コミュニティはそれまでの縦社会から壮大な横社会という微妙なバランスで成り立っている。下手に摩擦を起こすと逃げ場がない。安易に地域コミュニティに入ろうと考えない。特に管理職だった人が「まあ仕方がないから自治会の役員でもやってやるか」と上から目線で乗り込んでも歓迎されるはずがない。自分はアウェイの立場ということを忘れない。

趣味がなくても一向に平気

・無理して趣味を持つ必要はない・・・ひとから言われて無理に始めても失敗する
・時間をお金で買うのではなく、お金で時間を買う・・・現役時代はお金は入ってくるが時間がない。退職後は時間はたっぷりあるがお金は出ていく。だとすれば現役時代とは逆に、少々時間はかかっても自分でやってみる。生活コストもさがる
・勉強することは最高の贅沢・・・現役時代の勉強は利益を得るための手段。リタイア後の勉強は、それ自体が目的、道楽で良い。

でも、これだけはやっておこう

・早く成仏すべし。いつまでも会社人生(役職、立場)にこだわらず、新しい人生に向かう
・ちょっと無理する日常生活。現代人は運動不足。といってもジム通いは続かない。シンプルに「通勤時にエスカレーターを使わず階段を使う」
・「貯金」よりも「貯人」。人とのつながりにお金を惜しまない

介護不安に備える3つのこと

・介護に必要な費用の目処を考えておく。一般的には一人800万円(平均値)
・親が元気なうちに対話をしておく。いきなりお金のことを話し合うのは難しい。普段のコミュニケーションを大切に
・一人で考え込まない。兄弟姉妹とあらかじめ話しておく。地域包括センターの活用

家でゴロゴロしていて何が悪い

・自分はたいした仕事なんかしてこなかったと思えば楽。過去に生きるのではなく、未来に生きる
・人に迷惑を掛けなければ、定年後は何をやろうが自由。家でのんびり過ごすことのいったいどこが悪いのか
・「自立」することに尽きる。料理でも洗濯でも掃除でも、妻の負担を少しでも減らす

定年後の不安も少しは気楽になりましたでしょうか。
私はキャンプが趣味で、不便なフィールドでは、薪を拾って、焚火して、水を汲んで、料理をして、食器をお湯で拭いて、そうこうしているうちに日が暮れるので灯の準備・・・ということを30年以上好んでやっていました。食って寝る生活そのもので案外一日飽きずに生活できますね。

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